運動が苦手な人がまずやるべきこと2
前回、基礎的な筋トレの話を書きました。
今回は身体の動かし方、運動神経とか身体操法とかに関わる”柔軟性”について。
柔軟性
前回も書いたが、体が硬いと
- 動きが悪くなる
- 感覚のセンサーが鈍くなってしまう
- 疲れやすく、回復力も低くなる
- 怪我をしやすくなる
- 筋肉がコったり張ったりして不快
体は柔らかいに越したことはない。もちろんフィギュアスケーターやバレエの人たちみたいな超人的柔軟性は目指さなくていいけど。
軟らかすぎると怪我しやすい、という話も聞きますし。
動きが悪くなる
これはもう直感的にわかりそうな感じですが、関節の可動域が少ないというだけじゃなく、動かせる範囲の動きについても動きにくくなります。
筋肉は収縮して(ちぢまって)動くわけですが、筋肉が硬いということは常に収縮してしまっているので、動かすべき時に動かないわけですね。
身体のセンサーが鈍くなってしまう
我々は目から情報を得ているだけではなく、皮膚の接触感覚や、外からかけられる力、運動の中で発生する慣性や重力を体が感じて、周りの状況や自分の状態を把握している。
しかし普段から筋肉が緊張していると、体が情報をキャッチしにくくなっており、結果、バランスが悪くなったり、相手の行動を察知できなかったりする。
疲れやすく、回復力も低くなる
筋肉が硬いと血流が悪い。
疲労物質を除去するのも、損傷した筋肉を修復する栄養を運ぶのも血管を流れる血液なので、筋肉が疲労するのも早けりゃ回復するのも遅くなる。
怪我をしやすくなる
これに関しては、上に書いた通り、軟らか過ぎると怪我しやすくなる、みたいな話があるのだが、それは通常の範囲を超える可動をしているときにあらぬ方向から力がかかると、構造上耐えられなくて壊れる感じのようで。
普通の人は、あるいは運動の習慣がない人はけっこう身体がカチカチになってたりするので、逆の心配をすべきですね。
力がかかった時に本来ならグーっと伸びるべき時に伸びず、ブチッとイってしまうパターン。
あるいは体勢が崩れたとき、本来ならしなやかに姿勢を立て直したり安全な体勢で倒れたりするべきところ、スムーズに体が動かず危険な角度で急所(頭部や関節や内臓)にダメージを負う。
緊急回避の性能は、柔軟性がけっこう関わってますよね。
筋肉がコったり張ったりして不快
みんな気付いてないだけで、筋肉は緊張、硬直してます。
けど、実は症状で表れてないですか?
肩こり、肩が痛い、腰痛、首がダルい、脚がダルい。
ここらへん、ほとんど筋肉がこってたり、張ってたりするのが原因ですよ。
肩や首周りの筋肉の硬さは頭痛とかの原因だったりもしますし、背中や脚の硬さが腰痛の原因だったりと、一つの部位の不具合が様々な症状、苦痛をもたらしてます。
頭痛がするから痛み止め飲んだり、腰痛だから手術したり、とかみんなよくやってるけど、正直ほとんどストレッチしたら治るんじゃねーかって人が多いと思う。
とにかくストレッチを習慣にしよう
運動音痴の人は自分の筋肉がどう動くとか、どこまで動くとかもよくわかってないことが多いと思う。
ストレッチをやってると、だんだん伸びてる筋肉や引っ張ってる筋肉を感じられるようになってきて、自分の筋肉と対話できるようになってくる。
はじめは動画とか見ながら、あるいは人と話しながら、じっくり時間かけてやるのがいいけど、筋肉と対話するようになってくると雑音が邪魔になってきて、集中してくるようになってくる。
そうなったらだんだんヨガっぽくなってくるんだろうと思うが、それはまた別のお話で。
具体的にはどうすれば?
ストレッチの具体的なやり方については、人任せだがYouTubeとかツイッターで見るのがいいと思う。
やっぱりビジュアルで理解するとやりやすい。
「なぁさん|ストレッチトレーナー」のツイッターとかは、筋肉の図解が色付きで載ってるし、動画もあるのですごくわかりやすい↓
https://twitter.com/nst_nakata?lang=ja
特に「筋肉の図解」は、身体の構造の知識が少ない人にとってたぶんめっちゃ重要。
皮膚の下で肉が分かれてるのを、体動かす習慣のない人はあんま意識してないんじゃないかな。
おんなじ形でストレッチしてても、どこを伸ばしてるのか、どういう角度に力かけたらいいのか、とかは筋肉の付き方がわかってないと効果的にできない。
体の構造をイメージしながら、自分の肉体からくる感覚にも耳を澄ませつつ、じっくり伸ばしていきましょう。
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