選挙の結果や投票率の低さについて
選挙が終わって、概観
与党有利の大勢は変わらず、しかしながら新興勢力が出現。
良く言えば、社会の安定感に安心を覚え、新風が吹きこむ政治に希望が見える。
悪く言えば、社会が変わらない停滞感と、ポピュリズムに流される退廃感。
見方は人それぞれだけど、僕は後者かなぁ。
一部の民意を反映した一時のムーブメントならいいけど、歴史的規模でヤベー方向に流れ始めなきゃいいんだがなぁ・・・と思う。
50%を切る投票率
昔から抱いている、民主制という国家形態への不信感、不満足感。
民主主義の意義については歴史を学べば、人類の長い営みの中で、少しでもマシな世の中にするため努力した結果、行きついたやり方だというのはわかるし、そこに敬意も払う。
けど今の政治を見れば、どう考えても、もう少しマシなやり方があるはずだろ、と思ってしまうほどに機能不全だろう。
あるいは民主制自体は良くても、選挙という手法に対して有効性、存在価値が疑問になってくる。
僕は選挙権を手にしてから毎回投票に行っているが、友人にも選挙に行かない者は何人もいる。
曰く「現状特に不満が無いから」
うむ、では現政権に投票しなくては。
曰く「誰に入れても同じ。入れたい人がいないから」
うむ、では仕方あるまい。自分が立候補せよ!
曰く「選挙なんか行っても何も変わらないから」
うむ、では仕方あるまい。叛乱だ!新たなる国家を樹立せよ!
曰く「よくわからないから。関心が無いから」
うむ、では仕方あるまい。専制君主に統治を任せよう!暴君名君は運次第!
根本的な答えは上の通りだけど、とりあえずは白票でも投票したらいいのにな。
でないと、
「どうせ投票しねーんだったら選挙権なんざいらねーよな?廃止にするべ」
ってなる日が来るかもしれないんだけどなぁ、と思いつつ。
最近は「国民すべてが政治に関心を持つべき」という考え方を見直すべきなんじゃないかとも思えたり。
みんながみんな、政治のこと考えなくてもいい・・?
たとえば
医学知識や医療技術は優れてるけど経営のことわかってない医者が開業医やっててうまくいってなかったり。
競技では金メダル取ってるけど組織論もビジネスもわからない人たちばっかで幹部固めてるスポーツ団体とか連盟がうまくいってなかったり。
人には向き不向きや得意不得意があって、専門分野以外を無理にやるといい結果にならなかったりする。
ゼネラリストであることが大事だ、という人もいるけど、それだって全般的に見れる、っていう能力でしかない。
結局人は、自身の役割を果たす、っていうことが大事。
そうなってくると、政治に興味が無い、という人に無理やり「興味を持つべきだー!」って言うのも、なんか違う気がしてきている。
その人は政治じゃなくて自分の役割に100%の力を使ってもらうべきかもね、ということ。
ただ、こういうことを考えるときに頭をよぎるのが『銀河英雄伝説』で
人民を害して貶めるような政治家を選出しうる民主制ってダサくね?(意訳)
というラインハルトに対して、
そういう時も結局それは自分らの責任、っつーのがいいんスよ(意訳)
とヤンウェンリーが言い返してて、それが今でも僕の価値観の中でけっこう大きい。
自己責任、というと最近あんまりいい響きがしないが、当事者意識というのかな。
お上がやってることだから俺ら知らねーよ
みたいな態度は情けなくないっすか?ということですね。
政治とかよくわかんねーし基本任せとくけど、ガチであかん時は反対の声上げるで!
くらいの感覚は欲しいし、その時に声上げる手段としての選挙とかは保持しとくためにも、もう少し投票率上げとかなあかんのちゃうかなぁと思う次第です。
で、こういうことを選挙前に訴えるならともかく、選挙終わってから言うあたり、自分もまだまだ愚民だなぁと反省する。
いや、さすがに50%切るとは思わんかったし・・・
反省して、未来を改善しよう。