『メモの魔力』感想
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
だいぶ前に読んでいたが、
「ま、ビジネス書だろノウハウ本だろ」
って感じで情報だけ拾うようにパパっと速読して、「まぁ目新しいこと書いてるわけじゃないけどいい内容だな」くらいの感じで、メモとか抽象化とか分析とかは実践させてもらっていたが、最近ふと読み返してみた。
前田さんは動画で何度か見てるので雰囲気はわかってたけれど、文章からこんなに優しい人柄が溢れ出していたとは驚き。
成功者にありがちなトゲトゲしさや強引さを感じない、包み込むようなポジティブさがとても魅力的で、それが文体に表れていて、読み物として非常に心地いい。
否定的なことを全然言わないんですよね。 すべてを認めて、すべて肯定してる感じ。素敵だ。
僕自身はどっちかというとMなので、堀江貴文さんとか見城徹さんみたいなキツいキャラも好きですけどね。
でも甘いのとは違う。厳しさはある。それは「徹底して妥協を許さない」ところなんでしょうね。
情報だけゲットできればいい本もあるけど、やっぱりじっくり読み込む読書も大事だなぁ。
幕末の長岡藩家老、河井継之助によれば
”漫然多読するも何の益かあらん。読書の益は細心精読するにあり”
だそうで。