文武両道について
「武」は基本的には暴力だ。
だから江戸時代などの平和な世で存在するときには倫理や道徳、礼節に気をつけてきた。
また、より高みに、より深い境地に達するために、能や禅と関わり、取り入れてきた。
「文武」は両方やったほうがいい、というものではない。
当然一緒にあるべきもので、ともに高めていかなければならないのだ。
昨今、スポーツ界のスキャンダルが多い。
むろんスポーツ界に限らず、悪いことをする輩はどこにでもいるものだ。
しかし苦しい練習、厳しい試合で心身鍛えてきたはずの者たちが愚かな行いをしてしまうのはいったいどういうことだろうか。
結果主義、競争主義などが人をゆがめているということもあるだろう。
登りつめた先にある栄光や称賛、富が堕落させてしまうのかもしれない。
現代では勉強とスポーツがともにできる人を文武両道といったりするが、今の受験勉強は文ではなく、またスポーツも武ではない。
文化や教養、そして武道とは・・・
そんなことをこのブログで少しずつ書いていけたらと思う。